変電所に隣接する土地の減価
土地評価実務研究会の会員の先生よりご質問をいただきましたのでご紹介いたします。
- ご質問
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評価対象地は写真の左に写っている変電所に隣接する
賃貸マンション敷地(路線価地域)です。高圧線は評価対象地の上空を通過していませんので、
その減価はできないのですが、変電所の隣ということで
「利用価値が著しく低下している宅地」として
10%評価減は可能でしょうか?ちなみに相続人によれば、頻繁に「ブーン」
という音がしていて、線の結節箇所で、
たまに火花が散っているようです。
- 回答(不動産鑑定士 鎌倉靖二)
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結論から申し上げますと、
10%の評価減は可能と考えます。もちろん路線価に変電所の存在による減価が
織り込まれていないことが前提です。国税庁HPのタックスアンサー
「No.4617 利用価値が著しく低下している宅地の評価」
において、減価「できる」と記載があるのは、- 高低差
- 地盤の凹凸
- 震動
- 騒音、日照阻害、臭気、忌み等によりその取引金額に影響を受けると認められるもの
です。
この4の「忌み等」の中には、様々なものが含まれ、
取引価格に影響を与えるものとしては、・・・さらに詳しくは
「土地評価実務研究会(初月無料)」
にて解説しています。